Ubuntuの環境設定が終わったら、いよいよINDI及びPHD2のインストールを行います。
端末(Terminal)アプリを起動させ、コマンドプロンプトでsudo apt-add-repository ppa:mutlaqja/ppaと入力してください。途中、エンターキーの入力が促されるのでメッセージに従ってください。続いて、sudo apt-add-repository ppa:pch/phd2と入力してください。こちらも、途中エンターキーの入力が促されるのでメッセージに従ってください。sudo apt updateと入力し、コマンドの実行が終わったら、sudo apt upgradeと入力してください。パッケージのインストールが終わったら、sudo apt autoremoveと入力してください。
INDIとPHD2をインストールするため、sudo apt install indi-full gsc phd2と入力してください。同時にKStarsをインストールする場合は、sudo apt install indi-full gsc kstars-bleeding phd2と入力してください。このコマンドで、INDI及びPHD2のパッケージダウンロード及びインストールが行われます。
最後に、INDIWebManagerを使う場合は、sudo pip3 install --break-system-packages indiwebと入力してください。必要なpackageのインストールとINDIWebManagerのインストールが行われます。なお、ここでpackageのエラーが発生した場合は、pip3でインストールされるpython3のパッケージとシステムのパッケージバージョンが違うので、システムのパッケージを削除した上で、再度indiwebをインストールするコマンドを入力してください。
Ubuntuの起動時にINDIWebManagerを起動させるため、indiwebmanager.serviceファイルを作成します。sudo vi /lib/systemd/system/indiwebmanager.serviceと入力してください。ファイルの内容として、次の通り入力してください。なお、Userには基本的に自分のログインIDを入力してください。
[Unit]
Description=INDI Web Manager
After=multi-user.target
[Service]
Type=idle
User=pi
ExecStart=/usr/local/bin/indi-web -v
Restart=always
RestartSec=5
[Install]
WantedBy=multi-user.target
indiwebmanager.serviceが正常に動作するか確認するため、sudo systemctl start indiwebmanagerと入力してください。エラーが発生しなかったら、sudo systemctl enable indiwebmanagerと入力してUbuntu起動時に自動起動するように設定します。
これで、INDI Web Manager経由でINDIサーバーを起動せさて、クライアントソフトを用いて赤道儀やカメラを制御して深宇宙天体撮影が行えます。Macで深宇宙天体撮影を行う際は、弊社のParsecDeepSkyを使っていただけると幸いです。