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  • INDI及びPHD2のインストール

    Ubuntuの環境設定が終わったら、いよいよINDI及びPHD2のインストールを行います。

    端末(Terminal)アプリを起動させ、コマンドプロンプトでsudo apt-add-repository ppa:mutlaqja/ppaと入力してください。途中、エンターキーの入力が促されるのでメッセージに従ってください。続いて、sudo apt-add-repository ppa:pch/phd2と入力してください。こちらも、途中エンターキーの入力が促されるのでメッセージに従ってください。sudo apt updateと入力し、コマンドの実行が終わったら、sudo apt upgradeと入力してください。パッケージのインストールが終わったら、sudo apt autoremoveと入力してください。

    INDIとPHD2をインストールするため、sudo apt install indi-full gsc phd2と入力してください。同時にKStarsをインストールする場合は、sudo apt install indi-full gsc kstars-bleeding phd2と入力してください。このコマンドで、INDI及びPHD2のパッケージダウンロード及びインストールが行われます。

  • Raspberry Pi上のUbuntu初期設定

    microSDへRaspberry Pi用のUbuntuをインストールしたら、そのmicroSDをRaspberry Piへ装着しRaspberry Piの電源を投入してください。電源投入前に、キーボード、マウスそしてディスプレイをRaspberry Piへ繋いでおいてください。

    Raspberry Piの電源投入後、Ubuntuが立ち上がると言語設定やキーボードの言語設定、タイムゾーンの設定、ユーザー及びRaspberry Piのホスト名設定を行います。その後、インストール作業が開始され、終了するとログイン画面が表示されます。設定したユーザー名、パスワードを入力してログインしてください。ログイン後、初期設定ウインドウが表示されるので、メッセージに従って自分に適切な選択をしてください。ここまでで、インストール作業が完了です。続いて、INDIをインストールする前の環境整備を行います。

    Ubuntuを最新状態に更新するため、端末(Terminal)アプリを起動します。アプリの一覧を表示するため画面左下のマークをクリックしてください。アプリ一覧が表示されるので、端末(Terminal)アプリをクリックして起動させます。

  • Raspberry PiへUbuntuをインストールする

     

    天体撮影システムの制御用コンピュータとしてRaspberry Piを使うため、Raspberry PiへUbuntuをインストールします。Raspberry Piは、現在入手しやすいRaspberry Pi 4又はRaspberry Pi5の4GB以上を対象とします。

    まずは、Raspberry Piで使用する32GB以上のmicroSDカードへUbuntuをインストールするため、Raspberry Piの次のWebページhttps://www.raspberrypi.com/software/から、macOS用のRaspberry Pi Imagerをダウンロードして、Macへインストールしてください。インストールしたら、Macへ接続されているカードリーダ・ライタにmiscroSDを挿入し、Raspberry Pi Imagerを起動します。

  • 天体撮影システムの例

    これから、Macを使った天体撮影用のINDIシステムを構築していきますが、想定している機材構成の例は下図のとおりとなります。数の構成は、自宅ではなく遠征して撮影することも想定し、PCはMacBookシリーズとしていますが、自宅で撮影する場合はMac miniやMac Studio等デスクトップPCでも問題ありません。

    撮影機材は、INDIシステムがサポートしているものであれば、赤道儀でも経緯儀のどちらでも使えます。また、天体望遠鏡は基本的には1本で、フォーカサーやカメラも1台の構成を前提すとるアプリが多いですが、KStasや弊社で開発リリースしているParsecDeepSkyは、下図のようにカメラ2台構成で、2台同時撮影することができます。

  • Macで深宇宙天体を撮影するアプリを作った動機

    現在の深宇宙天体撮影は、CMOSカメラの使用が一般的になっており、赤道儀やフォーカサー、フィルターホイールを含めてコンピュータで一括制御して撮影することが標準的になっている。Windows PCであれば、ASCOMというデバイスとアプリを仲介するシステムがあり、ASCOMに対応したアプリがあります。Windowsは独自のAPIであるため、Windowsの機能を生かしたアプリが作られていると思います。(Windowsの天体撮影アプリを使ったことがないので断定できません。)

    一方、macOSには、ASCOMに対応するシステムとしてINDIがあり、INDIに対応したアプリとしてオープンソースのKStarsやCCDCielなどがあります。しかしながら、オープンソースのアプリはmacOSの低レベルAPIがLinuxとほぼ同じであることから、ソースコードレベルで同じに作られ、UIはQtなどが使われmacOS標準とは違うものとなり、macOSアプリとはしては一体感が損なわれ、またmacOS及びApple社の提供する様々なAPIが使われずもったいないと感じていた。