これから、Macを使った天体撮影用のINDIシステムを構築していきますが、想定している機材構成の例は下図のとおりとなります。数の構成は、自宅ではなく遠征して撮影することも想定し、PCはMacBookシリーズとしていますが、自宅で撮影する場合はMac miniやMac Studio等デスクトップPCでも問題ありません。
撮影機材は、INDIシステムがサポートしているものであれば、赤道儀でも経緯儀のどちらでも使えます。また、天体望遠鏡は基本的には1本で、フォーカサーやカメラも1台の構成を前提すとるアプリが多いですが、KStasや弊社で開発リリースしているParsecDeepSkyは、下図のようにカメラ2台構成で、2台同時撮影することができます。
PCと撮影会の間には、INDIシステムをインストールした制御用コンピュータを配置します。なお、制御用コンピュータはINDIシステムがインストールされていれば、Windows PCでも、Macシリーズでも、Linux PCでも問題ありません。また、下図のように制御用コンピュータを別に置くのではなく、撮影アプリを稼働されているMacシリーズにINDIシステムをインストールしているのであれば、制御用コンピュータが不要になります。その場合、撮影機器のUSBケーブル等が撮影アプリが稼働しているMacシリーズに接続されるため、撮影機材からの設置場所に制限が発生します。
一方、制御用コンピュータを配置する場合は、撮影機材の近くや望遠鏡に配置することで撮影機器のUSBケーブルの取り回しが楽になるとともに、制御用コンピュータと撮影アプリを稼働させるMacシリーズをWifi若しくは有線LANで接続するのでMacシリーズを自由に設置することができます。
今回は、制御用コンピュータとしてRaspberry Piを使うことを前提に、次の記事からRaspberry PiへのUbuntuのインストール、設定、INDIのインストール等を書いていきます。
